mod_perl2 (on Apache 2.x)で無理矢理MT(Movable Type)を動かそうとしたり、古いスクリプトをmod_perl2で動かそうとする人たちがいまして。そういうページの中で、mod_perl2はカレントディレクトリをスクリプトのdirに変更しないというのが日本ではなぜか迷信のごとく広まっています。……いやある意味では正しいのですけど。例えばこちらのページでは
PerlFixupHandler "sub { \
chdir('/project/sfo/www/www.sfo.jp/lib/mt'); \
return OK; \
}"
PerlResponseHandler ModPerl::Registry
とやって明示的に chdir しています(別にやり玉に挙げているわけではなくて、どこのサイトを見てもおよそこんな感じです)。そもそもなぜ、ModPerl::Registry がスクリプトの場所にカレントディレクトリを変更しないかといえば、worker モデルの場合(Apacheがスレッド動作モデル)の場合、chdir しても途中でカレントディレクトリが変わる可能性がある=あまり意味がないからです。だから chdir を明示的に発行するときは、Apache が prefork(従来のプロセスをforkして並列動作する方式)で動いてることを期待しています。
ここからが本題。mod_perl2のマニュアルによるとmod_perl2にはPrefork専用のハンドラーがあり、
PerlResponseHandler ModPerl::RegistryPrefork
PerlResponseHandler ModPerl::PerlRunPrefork
と(どちらか一つを)書けば chdir してくれるそうです。まあ英語のマニュアルだから自分もcgi開発でもなければ読まなかったのですが、日本での普及率をGoogle先生に聞いてみるとこんな結果になります(汗)
というわけで、以降普及することを期待して終わり(笑)